2009年06月22日

地雷(じらい、ぢらい、英:landmine)とは

地雷(じらい、ぢらい、英:landmine)とは、地上または地中に設置され、人や車両の接近や接触によって爆発して危害を加える兵器。

古典的かつ伝統的な物では、一定の重量が信管にかかることによって作動し、爆発することで通過した人や物を殺傷・破壊することを目的としている。対人地雷には、前述の圧力式のほか、ワイヤでピンが抜かれることで爆発するもの(引張式)、遠隔操作で起爆させるもの、赤外線センサー等を使用するものがある。中には地雷探知機の発する磁気を感知して爆発するものまである。

設置方法はさまざまで、人が地面に設置する、地雷を撒くための車両やヘリコプターを使って一気に撒く、航空機を利用し、クラスター爆弾の中に入れて[1]広範囲に撒き散らすなどがよく使われる。

基本的に踏めば即起爆するものが一般的であるが、第二次世界大戦中にドイツ軍が使用したS-マイン(ドイツ語読みではSミイネ)と呼ばれる対人地雷は、触覚状の信管を踏むと火薬の爆発により地中から高さ1mほど飛び上がり、そこで炸薬を起爆させ鉄球を飛び散らせることで踏んだ人物以外にも被害を与えうる。

対応する重量によって、対人地雷・対戦車地雷などに分類される。第2次大戦中の対戦車地雷の感知重量は90kgから200kgに設定されており、通常、人が踏んだくらいでは爆発しない。

地雷の戦略上欠点としては、一度通過すればそこは安全地帯になってしまうということが挙げられる。一度爆発すればそこにはもう地雷はないし、爆発しなければそこにはそもそも地雷がない。そのため過去においては、捕虜に前を歩かせその後ろを行軍するといったことも行われた。また巨大なローラーのようなものを車両の前に取り付ける対地雷装備も開発されている。この欠点を補う為に複数回刺激が加わって爆発する地雷が造られた。これには隊列を組んで行軍している部隊に対してより多くの被害を与えられるという効果もある(先頭を歩いている者が踏んで爆発するよりも隊列の中間で爆発する方がより被害が大きい)。一方でこのような地雷は残留地雷の問題をより厄介にしている。
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広範囲に地雷が埋設された場合、その地域は地雷原と呼ばれる。地雷原に対しては小型爆弾を大量にばらまき地雷ごと爆破させる日本の92式地雷原処理車のような対地雷兵器なども開発されている。(→地雷処理戦車)

適切に敷設し、適切に管理された地雷原は比較的低コストで防衛ラインを設定できるため、国境線や海岸線の長い国にとっては、効果的な防衛に適している。また、移動中の部隊が宿営地の周辺の要所に一時的に敷設して敵に備えることも行われる(この場合は宿営地の撤収時に全て回収、または処分される)。しかし不適切に敷設されたり、適切に管理されていない地雷原は敵だけでなく味方にとっても脅威となる。前線がいくつも独立しているような場合、内戦が長期化している場合など、地雷は敵・味方あるいは軍人・民間人を区別せず爆発する。そのため、地雷を敷設した場合は、記録した上でそのことを直ちに友軍へ連絡する必要があり、戦闘終結後には速やかに地雷を撤去することになっている。そのため、正規軍が敷設する地雷は敵対勢力の脅威になりこそすれ、民間人や友軍の脅威にはなり得ない場合が多い。

2009年06月05日

斯波氏(しばし)は、武家のひとつ

斯波氏(しばし)は、武家のひとつ。本姓は源氏。家系は清和天皇の血をひく清和源氏の一家系 河内源氏の棟梁 鎮守府将軍源義家の子 義国を足利氏の有力一門。本姓は室町時代に幕府の三管領の一つとなった一族であり、越前・若狭・越中・能登・遠江・信濃・尾張・加賀・安房・佐渡などを領した守護大名・戦国大名。また一門は奥州探題・羽州探題を代々歴任し、一時は九州探題・関東管領にも任じられた。

斯波氏は、足利家氏が陸奥の斯波郡(岩手県紫波郡)を所領としたことから斯波氏と称するのを始まりとする。ただし当初は足利氏を称しており、斯波を名字とするのは室町時代となってからのことである。

斯波氏初代とされる家氏は足利泰氏の長子であり、本来ならば足利宗家の後継となるはずであったが、生母が北条氏一門では非主流派の名越氏の出身であったため、北条得宗家の時宗の叔母が産んだ弟の頼氏が足利宗家を継承した。しかし、身分が鎌倉幕府の直臣たる御家人であることに変わりはなく、足利氏の庶流が足利家の家人になっていったのに対し、従来通りに足利の名字を称して一線を画した(庶流は細川、一色などと新たな家名を立てた)のである。 家氏の子孫は代々尾張守に叙任されたため、別名・尾張足利氏ともいう。尾張足利氏は足利氏一門の中でも、嫡流、三河足利氏(後の吉良氏)、と並び称される勢威のあった家で、足利氏本宗家当主が幼少の時は代役を務めている。
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元寇以来、得宗専制に走った鎌倉幕府は次第に他の御家人を圧迫するようになり、社会に不満が溜まるようになる。後醍醐天皇は倒幕の綸旨を下し、大きな転換期を迎えた。当初、幕府方として後醍醐天皇の企てを阻止する側に加わっていた足利尊氏は次第に倒幕の志を秘めるようになり、一門の重鎮 吉良貞義に相談の上、朝廷側への寝返りを決行。斯波高経やその長男・斯波家長らも足利尊氏に従い、活躍した。その後、足利尊氏は武家を軽視する建武政権と袂を分かち、武家の支持を集めながら武家政権設立を目指す。とりわけ斯波高経は足利氏と同族で、鎌倉幕府を滅亡させた立役者である新田義貞を越前で討つなど活躍し、初期の室町幕府においては相当な勢力を持った。また、斯波家長は奥州総大将として南朝方の北畠顕家らと対抗し、自身は若くして戦死するも、その子孫は室町将軍家と同族という貴種性により奥羽一帯で指導的役割を果たすこととなった

2009年05月02日

生物の保護とビオトープ

生態系の保護は昨今の時代の流れであるといっても過言ではない。その活動は政府レベルから市民運動のレベルまで様々である。先述の通りビオトープはこれらの活動と平行する形で普及してきた概念であり、密接な関係にある。

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しかし、前述のような誤解や、ビオトープの概念の難しさなどと相まって本来のビオトープ概念には該当しない、あるいは矛盾する活動も見られる。ホタルやトンボ、ツバメ、メダカ、アユなど象徴種を守ろう、という「ビオトープ保護活動」というものがある。象徴種はその名の通り「一般の人にとっての自然を代表する生物種」であり、それらを保護する意義は少なくない。しかし、ビオトープの考え方では「その種のみ」を保護する事は不可能であり、その種が生息する環境・生息空間全てを保護する必要があるとする。例えば前述のツバメの例を言えば、『ツバメは保護したい。しかし蛾などの虫は駆除したい』という事例を考える。しかし、ツバメのビオトープにはその餌となる蛾が必要であり、蛾のビオトープのためには蛾が生きるための環境が必要になってくる。よって、このような事例は現実には不可能であるというのが、ビオトープの考え方である。

さらに、例えば生態系としては完結したビオトープを目指していても、外来種を導入する場合は注意が必要である。すなわちビオトープで育てている外国産の魚類や植物を外部に流出させれば当然生態系のバランスは崩れる。また国産の動植物であっても、何らかの理由でビオトープが維持できなくなった場合に周囲の自然環境に戻すような事は望ましくない。例えば国産の野生種メダカであっても、その遺伝子系統は地域によって多様であり異なる地域のメダカを放流すれば当然地域固有の遺伝子は汚染され悪影響を及ぼす危険がある。これは公共施設の大規模なビオトープに限らず、個人所有の睡蓮鉢や水槽といった小さなビオトープから流出させた場合でも同様である。何故なら、流出量は微量でも環境条件が整っていれば増殖し被害が拡大する可能性があるからである。

2009年04月17日

大和言葉(やまとことば)

大和言葉(やまとことば)あるいは和語(わご)は日本語の語種(単語の出自)の一つであり、漢語・外来語に対して元々日本で使われてきた固有語のことである。「やまとことば」は「倭詞」や「和詞」と表記することもあり、「やまとことのは」ともいう。漢字の訓読みは漢字の意味に対応する大和言葉である。

「大和言葉」と「和語」の違い [編集]
「大和言葉」を漢語的に表現すれば「和語」であり、「和語(わご)」を訓読すれば「やまとことば」であって、両者は同じにあつかわれることが多いが、区別することもある。すなわち、大和言葉といった場合には、日本(ヤマト)に大陸文化が伝来する以前の、日本列島で話されていた言語そのものを指すというニュアンスがあるのに対し、和語とは、漢語・洋語などとともに、単語の種別を表す用語としての側面が強調される。

音韻 [編集]
大和言葉の音韻には以下の特徴がある。

語頭に濁音・半濁音が来ない。ただし、ピカピカなどオノマトペは除く。「ばら」のように濁音が語頭に来るものの場合、古語の語頭の音が落ちた結果であり、「ばら」の古形は「いばら」・「うばら」である。
語頭にラ行音が来ない。これはアルタイ諸語と共通する特徴である。
合成語が作られる際、前の語の母音が変化したり、後の語が連濁を起こしたりすることがある。き(木)+たつ(立つ)→木立(こだち)、さけ(酒)+たる(樽)→さかだる(酒樽)など。

語彙 [編集]
漢語や外来語と動詞「する」からなる複合語(「選択する」、「サービスする」など)以外のほとんどの動詞、ほとんどの形容詞、およびすべての助詞は大和言葉である。名詞および形容動詞は、大和言葉、漢語、外来語がすべて見られる。みる(見る)、はなす(話す)、よい(良い)、が(主格の助詞)、うみ(海)、やま(山)、さくら(桜)などがあげられる。

同義の外来語 [編集]
戦後の日本語では、大和言葉が同義の外来語に置き換えられるか、同義の外来語のほうが優勢になる例がみられる。以下に例をしめす。

さじ(匙) → スプーン (英: spoon)
ちち(乳、飲用の) → ミルク (milk)
つけぶみ(付文・付け文)・こいぶみ(恋文) → ラブレター (love letter)
一方、「キー(key)」に対する「かぎ(鍵)」のように、同義の外来語と和語のうち、和語が優勢な場合もある。

意味の特徴 [編集]
大和言葉には、複合語や派生語を中心に水などの自然や、季節の変化を表わす情趣や美を感じさせる語[要出所明記]が多くある。「あおぞら(青空)」、「はつしも(初霜)」、「よなが(夜長、秋について)」、「はるさめ(春雨)」、「こけしみず(苔清水)」、「あさせ(浅瀬)」、「うずしお(渦潮)」、「ささにごり(細濁り)」などが挙げられる。

大和言葉と漢字 [編集]
大和言葉は隣国の中国から漢字を借り入れたことによって微妙な意味の差を漢字で表現できるようになった。例えば、「なく」を漢字で書くと、「泣く」、「啼く」、「鳴く」のどれかを使うことによって微妙な意味の差を表現できる[1]。

一方で、高島俊男は、大和言葉に漢字を当てるのはおかしく、例えば、「とる」の意味は大和言葉では1つなのであり、「取る」、「採る」、「捕る」、「執る」、「摂る」、「撮る」と書き分けるのはナンセンスであると主張している

ナビワジ マーモ リカー 一刻千金 トベラ シャン フック トロピ アームロ サリドマ ビーツ ヨーク アンダー みみず クマザ ワラルー レース 結の的 サーチ バルコニー スキタイ ナビ凪笛 ドライアイ ぬくもり ローラム サンゴ トポロ ソナタ レモンバ ブリーフ ソバ国内 ボイル キキーモラ リーブ オブザ スルタン けんばん 水たまり トパーズ ムンク セラミド シーレー よいち シロップ ふだい プライ サルベージ ショート ファジー ファーム

2009年04月03日

特殊事情の場合

番付編成後から発表までの間に、通常の引退以外の事情で力士が力士でなくなった場合は番付を再編成せず、その力士がいた地位を空位にすることとなっている。

一番多い事例は、力士が死亡した場合である。例えば、1971年10月に急死した横綱玉の海の場合は11月場所番付で西横綱を空位にしている。ただし、残った横綱が東横綱の北の富士一人のみであったため形式上は不自然な番付にはならず、一般的には空位の事例として考えられていない。また、1990年(平成2年)2月に急死した龍興山の場合は1月場所が新入幕で勝ち越しており、翌3月場所が龍興山の地元である大阪での場所を自己最高位で迎える予定であったため「四股名だけでも故郷に錦を飾らせたい」という配慮により番付に四股名が残された。

2007年11月場所の番付で西前頭11枚目が空位となった。場所の直前(番付編成後)に時津海が引退して年寄時津風を襲名して時津風として番付に載ることとなり、番付上の重複を避けるために空位とした。これは幕内では1873年11月場所に、高砂浦五郎とそのグループ(改正組)を除名したとき以来(前述のケースを除いて)で134年ぶりだった。また、2008年9月場所の番付では、7月場所後の番付編成で東前頭8枚目に据えられた若ノ鵬が8月21日付で解雇されたため同地位が空位となった。高砂除名組のときは該当者が墨で塗りつぶされたが、時津海、若ノ鵬の際には空白となった。なお同年9月8日付で解雇された露鵬・白露山の2力士は番付発表後の解雇だったこともあり9月場所の番付には名前が残っている(ただし同年9月14日付の番付では空白となっている)。2009年3月場所の番付では若麒麟が2月2日付で解雇されたため、西十両筆頭が空位となった。

また、1976年(昭和51年)10月に朝日山部屋の相続をめぐっての騒動でトンガ王国出身の幕下以下の力士が廃業に追い込まれたときも、11月場所の番付では幕下以下のそれぞれの場所が空位とされた。1981年(昭和56年)9月場所番付において、東西の正横綱(北の湖、千代の富士)が「横綱大関」として番付上大関を兼務、純粋な大関不在の変則番付になったことがある。(後述。〈横綱大関〉の項目も参照)

2008年3月場所番付において心労を理由に休場した時津風部屋の3力士の番付が据え置かれることが1月26日の臨時理事会で承認され、1月30日の番付編成会議で正式決定された[2]。戦後公傷を除き全休力士の番付が据え置かれたことは無い[3]。この異例の判断に理事長の北の湖は「3力士とも(時津風部屋力士暴行死事件の)捜査に協力しているため、社会通念上決めた」と語った[4]。

エピソード [編集]

江戸時代 [編集]
1726年(享保11年)の番付に4代木村庄之助(史実としての初代とされる)の名前が見られる。ちなみに初代式守伊之助の名前は1767年(明和4年)の番付に見られる。
1767年3月場所、荒熊が西方幕内格番付外で出場(相撲番付の歴史上、宝暦以降では初めて)した。これ以降、幕内格番付外で出場した力士は1932年5月場所の出羽ヶ嶽までのべ70人がいる。この中には1859年(安政6年)1月場所の陣幕(12代横綱)、1882年(明治15年)1月場所の初代西ノ海(16代横綱)がいる。西ノ海はこの場所が新入幕だった。
1768年(明和5年)11月場所は番付を欠き(番付が未発見のため)、2大関(岩根山、大矢嶌?、2人とも看板大関)の他幕内10力士は地位が不明。
1794年(寛政6年)11月場所の番付で、当時6歳の大童山が怪童という触れ込みで、西方前頭に張り出された。これ以降、怪童で番付に載ったのは嘉永年間(1848?1854年)の鬼若、鬼勝、大童子。安政年間(1854?1860年)には柏嶽、大纒、舞鶴がいる。他に巨人力士として、1844年(天保15年)10月場所の生月、1863年(文久3年)11月場所の皆瀬川がおり、いずれも前頭に張り出されている。
1819年(文政2年)11月場所の番付より、それまで番付上段に書かれていた「東ノ方」「西ノ方」(または「東の方」「西の方」)が、「東」「西」とだけ書かれるようになった。
1863年7月場所、新関脇に昇進した陣幕(のち第12代横綱)は番付上では張出関脇となり、関脇の張出はこれが最初となった。ちなみに張出横綱(一人横綱の張出は除く)は1904年(明治37年)1月場所の大砲、張出大関は1890年5月場所の剣山、張出小結は1888年5月場所の嵐山、張出前頭は1793年(寛政5年)3月場所の関ノ戸がそれぞれ張出の最初である。

明治時代 [編集]
大坂相撲において1869年(明治2年)3月場所の番付は、横綱(番付上は大関)陣幕以下幕内が22人。そのうち新入幕が17人もおり、その中にはいきなり小結に据えられた初代梅ヶ谷(のち第15代横綱)がいた。
1882年6月場所より、成績に応じて番付を編成するようになった。
1900年(明治33年)1月場所で常陸山が新関脇に昇進以降、1959年(昭和34年)1月場所の横綱千代の山の引退まで、出羽海部屋(常陸山の当時は「出羽ノ海部屋」)は約60年間138場所の間番付上に役力士の四股名を欠かすことがなかった。
大坂相撲において1905年(明治38年)6月場所の番付で、前頭6枚目にい助治郎が新入幕。四股名が平仮名一字の「い」で、読み方は「かながしら」と呼ぶが、番付には「い助治郎」と書かれている。東京相撲で初めて「横綱」の文字が載った1890年(明治23年)5月場所の番付で、序ノ口西最下位にも「イ吉三」なる力士の四股名が載っている。1906年(明治39年)5月場所の番付では、前頭10枚目の白川寅太郎が、この場所5日目より四股名を「ステッセル」と改名している。「ステッセル」は場所中の改名だったため、この場所の番付には載らず、翌(場所の)1907年(明治40年)1月場所には、元の四股名「白川」に戻している(四股名#変わった四股名の項参照)。

大正時代 [編集]
1915年(大正4年)1月場所の番付は、西方のみに正横綱の太刀山、張出横綱の2代梅ヶ谷を据え、東方には横綱がいないという、現在にはない変則番付となった。同様の番付は翌1916年(大正5年)1月場所の太刀山(西方正横綱)、鳳(同張出横綱)、1921年(大正10年)1月場所の大錦(西方正横綱)、栃木山(同張出横綱)など(逆に東方のみに横綱を据えた番付もある)がある。大錦、栃木山の場合は同じ出羽ノ海部屋の力士であり、さらに当時は東西制のため2人を東西に分けることは出来ない。違う変則番付として1918年(大正7年)5月場所の番付で、四横綱(大錦、鳳、栃木山、2代西ノ海)のうち張出横綱2人(栃木山、2代西ノ海)が同じ東方に張り出された。また四大関(九州山、千葉ヶ嵜、伊勢ノ濱、2代朝潮)のうち張出大関2人(伊勢ノ濱、2代朝潮)は同じ西方に張り出されている。1909年(明治42年)6月場所、旧両国国技館開館とともに始まった優勝制度および東西制であるが、特に東西制によって大正時代には変則番付が多くみられる。
大坂相撲において1917年1月場所、新大関昇進を果たした朝日松は、前年暮れにトラブルを起こし師匠から破門され、晴れ姿は幻に終わった。この場所の番付には西大関朝日松清治郎の箇所に、「朝日松清治郎ハ昨冬除名仕候」という張り紙がされた。朝日松は以前にも東京相撲において1913年(大正2年)5月場所初日、控え力士として物言いをつけたものの受け入れられず、相撲を取らずに退場し破門され大坂相撲に復帰したことがあった。朝日松は翌6月場所に復帰を許され、前頭筆頭格として番付外で出場し、その後関脇まで番付を上げたが、再び大関にはなれなかった。
1918年1月場所で、史上初めて横綱・大関・関脇・小結・前頭に張出(横綱?2代西ノ海、鳳、大関?伊勢ノ濱、関脇?両國、小結?黒瀬川、前頭?鶴渡)が設けられた番付が発行された。
1918年1月場所、新関脇の九州山は4勝3敗2預1休(陰星があり実際は5勝)の平凡な成績ながら、栃木山の横綱昇進に伴い、東西制により東方大関が空位となったため、幸運にも翌5月場所新大関に昇進した。同場所、前頭東2枚目の大門岩は5勝3敗1預の成績を残しながら翌場所は同地位。ここで7勝3敗と大勝ちしたものの翌場所も筆頭止まり。その後1922年(大正11年)1月場所には関脇に昇進して5勝4敗1分と勝ち越したが、翌場所小結に落とされるなど番付運には恵まれなかった。また藤ノ川は1919年(大正8年)1月場所、大門岩と同じ前頭2枚目で横綱大錦、大関九州山を破ったが、5勝5敗と5分の成績ながら上位が不振だったため、幸運にも翌場所関脇に昇進。東西制によって番付運で大きく明暗を分けた。
大坂相撲において1923年(大正12年)5月場所前、「龍神事件」と呼ばれる大紛擾が起こり、幕下以下の力士らにて興行。紛争は大もめとなり、上州山と大木戸の両大関をはじめ多数の廃業力士が出た(幕内だけで20人の廃業、のち3人が復帰)。よって同年6月場所の番付は横綱宮城山をはじめ残留力士(幕内は横綱以下、関脇、小結が各1人、平幕13人の計16人)によって番付が改訂され幕内のみ片番付で興行した。
セタノール スタッフ 青空の破片 シロキ システム シャリ フレッシュ 星空 レビュー スケープ レター セラピスト ウォータ 雪化粧南瓜 ヤンゴン マリン フリマ ジンゲス ひえい リヤド 大冒険ニュ ポポポ ハート なご セレシン ジンク ネーチャー ブル スティック スポーツ リトル ショート システ フリー 砂漠のバラ ブジー コスメ クリーム トロメア うぇあ あしげ プロペラ ナイフ ショッキ キュート イング スタメン チャ・チャ バラクーダ ローブチ

1924年(大正13年)5月場所、先(1月)場所優勝した栃木山は西の正横綱であったが、この場所の番付は東の張出横綱となった。東西制だったので東西が入れ替わって、西の正横綱は3代西ノ海、東の正横綱は新横綱の常ノ花で、優勝した栃木山が張出となった。この場所10勝1敗で8回目の優勝、翌1925年(大正14年)1月場所も同地位で10勝1分で9回目の優勝を3連覇で飾ったが、番付上では最後の場所となった翌同年5月場所は西の張出横綱であった。一説には1923年の関東大震災による両国国技館焼失の際、常ノ花後援会から多額の再建資金が寄付されたことに報いるためだったともされる。栃木山をなだめるため、彼の名は東西正横綱の常ノ花、3代西ノ海よりこころもち太く書き出され、「別格横綱」の意味合いが与えられたが、3連覇後の突然の引退表明には、これらの処置への不満があったのではないかとも言われている。
1924年5月場所、前頭5枚目の射水川は横綱栃木山、大関大ノ里を破り6勝5敗と勝ち越し、翌場所小結に昇進。この場所も勝ち越したが、場所後の花相撲を休んで贔屓筋主催の余興相撲を取ったことが発覚し、翌場所前頭筆頭に落とされ、この場所負け越し。以後2場所全休ののち引退した。
1925年(大正14年)11月、東京・大阪角力協会合併の準備として合同番付編成のため、資格審査の第一回東西連盟相撲(前半)を京都で開催。翌1926年(大正15年)3月、第一回後半が大阪で開催され、同年7月東京・大阪両協会は解散、大日本角力協會が設立された。
大坂相撲最後の本場所となった1926年1月場所は、当時日本の領土となっていた台湾の台北市で興行したが、番付には興行地は記載されなかった。

2009年03月19日

仁川広域市

仁川広域市(インチョン/じんせん-こういきし)は、大韓民国西北部の都市。黄海に面した韓国を代表する港湾都市の一つである。 仁川国際空港がある。

首都ソウルから40キロ圏に位置する港湾都市であり、また郊外地域は首都圏のベッドタウンに組み込まれており、さらに中華街を擁するといった点で、日本の横浜市と似通った都市といえる。

1883年に港が開かれたときには人口はわずか4700人余りであった。しかし漢江の河口に開かれた港はその利便性の高さから発展した。その当時は済物浦(チェムルポ・さいもっぽ)と呼ばれていた。

現在、ソウルとは地下鉄で結ばれており、共通の運賃で利用することが出来る。このため、仁川からソウルへの通勤客も多く、その近さゆえに1つの経済圏を形成している。人口は約260万人で、ソウル、釜山に次いで韓国で3番目であるが、ソウルのベッドタウンとしての性格が強いため、実質的には「第3の都市」と認識されてはいない。この点もまた横浜市(人口は日本で2番目だが、実質的に第2の都市は大阪市)との共通点である。

2001年に仁川国際空港が開港したことで韓国の空の玄関口となり、日本でいう成田市の役割も持つこととなった。仁川国際空港が属する中区と成田市は1998年に友好都市の提携をしている。

2002年の日韓共催ワールドカップに合わせ建設が進められた仁川国際空港は自由貿易地域に指定されており、もう一つの自由貿易地域である釜山・鎮海自由貿易地域とともに金融・経済のハブとなるべく外資誘致を積極的に行っている。新空港近くの松島(ソンド)地区には韓国版シリコンバレーと呼ばれる情報産業団地(松島情報化新都市)も造成中である。

近代都市としての顔を持つ一方、江華郡など広大な農村部も含み、市の面積の21%は水田であり、44%は森林である。
大航海 だいこん バント しじょう ハレー ポル国内 トップス アッチラ シャボン ラゴン リーマン ラグソール ラセボ カスト ボール リリヤン レーション マッシ セレナ インター キルン バターク ロスメン ダルコ スキャ イチク スピッ シック ジッグ アグラ ラストシ オフサイド ローアン ソース ノズル ジラフ ヱスビ ラインビ ガスボンポ テミズム マスター てんゆう スカーフ ストライ ション スト ロース バミュー デル チョウゲ

また、プロ野球チームのSKワイバーンズ、プロサッカークラブの仁川ユナイテッドFCが本拠地としている。


歴史 [編集]
仁川は先史時代から人が住み、仁川を始め永宗島・江華島で新石器時代及び青銅器時代の遺跡が発掘されている。 特に江華島の三郎城と塹城壇は古朝鮮とかかわる遺跡である。百済の始祖伝説によれば、仁川は沸流が建国した彌鄒忽の都だった。仁川はもともと百済に属したが、5世紀以降は高句麗や統一新羅の領土となり、買召忽と呼ばれていた。

統一新羅の景徳王の時に名称が変更されて仁川は邵城県、富平は長堤郡、江華島は海口郡、甕津郡は瀑池郡に属した。高麗時代、仁川は王室と深い関係を結び、慶源郡、仁州、慶源府に昇格した。江華島は940年に県が設置された後、1232年にはモンゴル帝国の侵略に抵抗するため開京の都を移したところである。李氏朝鮮時代、慶源府は1392年に仁州、ついで1413年に仁川郡と改称されて仁川という名前が初めて登場した。海岸の湊は済物浦と呼ばれる。

近代開国期に仁川は丙寅の役・辛未洋擾などで外国艦隊と交戦し、日朝修好条規によって1883年開港したため西欧の文物が仁川港を通じて流入した。1882年には済物浦沖の米軍艦上で朝米修好通商条約が調印された。条約港として発展し、日本統治時代に仁川府(当時の読み方、じんせんふ)が設置され、1949年に仁川府は仁川市と改称した。 1950年9月、米軍は仁川上陸作戦を敢行し、朝鮮戦争の戦局を挽回した。

1981年仁川市は仁川直轄市に昇格、1995年江華郡・甕津郡(大阜面は安山市に編入)及び金浦郡黔丹面が編入されて仁川広域市となった。

2009年03月03日

元傭兵で現在は医者

本作の主人公。1966年5月5日生まれ、身長181cm、体重70kg、血液型はO型。こうした他のゲームでもよくあるようなプロフィールが設定されているが、それ以外にも説明書には

元傭兵で現在は医者
正義感および勇気は「平均以上」
女性の扱いは苦手
好きな食べ物は焼きビーフン
行き当たりばったりの人生を選んでしまうタイプ
などという設定が書かれている。

その他の登場人物
説明書には、オープニングにも名前の出てきたダニーやグレッグといった越前の戦友の他に、越前と「ふとしたことで友情を交わした」アッシムという人物の名前が出てくる。彼らは(「アッシムの館」という名前のシーンがあるものの)ゲーム中には一切出てこないが、続編においては彼らのその後が語られている。

主な敵キャラクター
スナブリン
ステージ3-2(シーン7)に登場する雑魚敵。黒い目隠し(?)にたらこ唇な顔をした球状の敵。後のシリーズ作品にも登場している。長らくファンから「クチビル君」と呼ばれていたが、正式名称が『フリーズ! ?デスクリムゾン・レゾナンス?』で明かされたのは初登場から実に12年後のことである[14]。
フライ・リハード
ステージ1のボスキャラクター。緑色の羽を持った巨大な鳥人。説明書には「小物モンスターを呼び寄せる」と有る[15]。
ムーラ
ステージ2のボスキャラクター。サソリあるいはムカデを連想させる外見だが、説明書には「砂漠にすむ軟体生物」で「激しく動くから要注意」とある[15]。
デスビスノス
ラスボス。オープニングデモ冒頭で吠え声を上げていたのがこの最後の敵である。説明書には「機械が究極の進化をとげた生物」とある[15]。

問題点
実際に発売された『デスクリムゾン』は、あまりに多くの問題を抱えてしまっていた。

合わせづらい照準
ガンシューティングであるにもかかわらず、「照準が非常に合わせづらい」という問題点を抱えている。ゲーム開始前にガンコントローラーの照準を合わせる「照準設定」があるが、このゲームでは1発撃つとそのままステージ選択に戻ってしまうため、照準が合っているのかどうか確認できない[16]。銃を画面に接触させて撃っても照準がずれる上、そのずれ方も一定ではなく癖がある[注 1]ため、この癖を読みながら照準の調整をする必要がある。

ゲームパッドだとカーソルの移動速度が速すぎて的に照準を合わせづらく、非常に操作が難しい。

説明書には記載されていないが、マウスでも操作できる。ただしリロード用のボタンがマウスには無い。

画面の描画・演出の問題
パッケージ裏に「全編流れる美しい3DCGの世界」などと書いてあるにもかかわらず、雑誌のレビュアーが最初バグかと思ってしまったぐらいに[19]粗く汚い上に動きが変で[17]、前世代のゲーム機を思わせるようなものである。

各シーン開始前にはただそこの場所の名前が表示されるのみで、文章やデモシーンなどによる説明は一切無い。街中、ジャングル、宇宙船など、シーンごとに場所が一変する。シーン内の移動はうろうろとして回り道が多く、明らかに人間離れした速度や、どう見ても空中を飛んでいるとしか思えない視点の動き方をする場面もある。

敵の描写も雑で、何もないところから目の前に突然現れる[17]。しかもその動きのパターンが乏しく、攻撃を受けてもなぜこちらがダメージを受けたのかが分からない[20]。

ユーザーインターフェースの面でも、リロードを促す表示は弾を撃ち切った時点ではなく、弾を撃ち切った状態でトリガーを引いた時に表示されるため、不便である[20]。またガンコントローラーでプレイしている場合、当時のライトガンの性質もあるが、射撃のたびに画面が点滅する[注 2]。

説明のない「撃ってはならない相手」
時々敵に混じって白い服の男が唐突に現れるが、これは敵ではなく一般人、つまり撃ってはならない相手である。これを撃ってしまうとペナルティとしてダメージを受ける。彼らの動きも敵同様に不自然である。ステージによっては一般人同様に唐突にムササビが現れるが、これも撃ってはならない。そして、この一般人やムササビに関して説明書にもゲーム中にも何も説明が無い。

使いづらい「進化する銃」
このゲームの特徴である「進化する銃」も、実際には必要に応じて特殊攻撃が出来るようになるだけで、通常の攻撃が強化されるわけではない[20]。敵の位置が分かるサイトスコープも、通常シーンでは自由に移動できないため意味が無い。一方ボス戦ではこの形態で固定であり、視点の切り替えが可能なので活用できる。ただしそれ以上銃が進化しない。そしてシーンをクリアすると進化させた銃が元に戻ってしまう。

難易度の問題
照準の合わせづらさ、敵が突然現れ描写が分かりづらいことに加えて、その攻撃も時として異常に速い[18]。さらにこの種の他のゲームには有る無敵時間(一度ダメージを受けると短時間無敵になる緩和時間)がこのゲームにおいては全く無い。そのため敵が連続して攻撃してくるとひとたまりもなくやられてしまう。コンティニュー直後であろうと容赦はなく、同時に三体以上の敵に攻撃されると即死してしまう[21]。しかもコンティニューするためのクレジットは最初は1しかない(つまりやられても一回しかコンティニューできない)[18]。ステージ1の最初であっても、もたついているとゲーム開始後いきなり立っている数体の敵に攻撃されてあっという間にゲームオーバーになってしまう。

クレジットは、先述したように銃の進化を利用したり、空中を飛んでくる "HIT HERE"と書かれた板を撃つことで1クレジット増やしたり、ステージ内に置かれている「エコール噴水」というオブジェを撃って5クレジット増やしたり[10]、ステージ終了後に得点に応じてクレジットが増加するなどで獲得できる。しかしステージ1・2のボス戦では強制的にクレジットが10減らされる。

テンポの悪さ
ゲーム全体を通してテンポが悪く[9]、全体に単調である[17]。しかもゲームオーバーになると飛ばせないメーカーロゴまで逆戻りさせられ、ゲームのテンポが台無しである[18]。

乏しいオプション設定
オプション設定画面には難易度調整も初期クレジット数の設定も無い。ただサウンドについてステレオかモノラルかの選択肢があるだけである[11]。

問題の多い説明書などの表記
説明書の文章も、これを見せられた出版社のスタッフが見ても何が書いてあるのか分からないと言うほどの出来である[22]。ストーリーは壮大そうだがまるで意味をなしておらず[18]、コントローラーの説明には統一性がない[注 3]。越前や敵の細かい設定など本編には反映されていないことを説明している割に、先述したように一般人やムササビに関する説明が無いなど、大事なところが抜け落ちている。

ストーリーでは現在ヨーロッパで「KOT症候群」という奇病が流行していると書かれているが、説明書でもゲーム本編でもその具体的内容についての説明はない。ただし "kot" にはドイツ語で「糞、排泄物」という意味がある。
ドバイ こぼれ ジェネ 月姫 キョウチ プイン プリプラ ハンドミキ キオス ストック スイートピ バランサー キクイン パンフ モカシン フィズ クォリティ そうめい ジンフ トップ デフォル きょくひ サーチナビム 村雨国内 ジンジャ 東へ西へ マルデ まっかり きうい ハナニ プラナ アプレッ ディスコ コック プルラン カイト ネイビー お手玉 とちひめ フォッグ ピョンヤン 金魚草 ヨーロッパ デコバギー ジャンク ノキオ ニューハフ デントデー ドール よもぎ

説明書では "STAGE" を "STEGE" と、ゲーム中のエンディングにおけるスタッフロールでは "STAFF" を "STUFF" と表記している。特に後者の "stuff" は、英語で「素質」や「原料」という意味の他に、「がらくた、駄作」といった意味がある[24]。

ハイスコアランキングではプレイ時の年月日も表示されるが、年の表示が西暦下2桁のように見えるが適切に処理しておらず、2000年にプレイすると年が100になってしまう。

評価
雑誌レビュアーの反応
発売前後に刊行されたゲーム雑誌でのレビューでは、こうした問題点を抱えた『デスクリムゾン』に対して厳しい評価が付けられた。

『週刊ファミ通』1996年8月16日号(当時・アスキー、現・エンターブレイン)における「クロスレビュー」では、当時の編集長・浜村弘一(ペンネーム・浜村通信)が、企画自体には理解を示しつつもゲームバランスや難易度、当たり判定に苦言を呈して3点を付けていた[25]。他にも、昔見たアニメを大人になって見たときの感触にたとえ「「昔はこれで良かったんだな」って感じ」と評した上で、成長する武器システムを楽しむには邪魔が多すぎると4点を付けたレビュー[9]や「「バーチャコップ」をマネてみたが何もかも及ばなかったという感じ」と3点を付けた酷評[17]も有った。さらにはといったものさえ有った。各自10点満点(総合40点満点)の中で2点以下は滅多に付けられない『ファミ通』のレビューでは、4人中1人が4点、3人が3点を付けた結果合計13点という極めて低い評価であった。

『セガサターンマガジン』(以下『サタマガ』、ソフトバンク出版事業部)1996年8月9日号においては、完成度「100%」というサンプルに対して、「これマジで出すんですか?」と題されたレビューが寄せられていた。そのレビューは「美しいCG」などと書かれた説明書と実際の画面の出来との落差に対して、「さっさとバーチャガン置いて家に帰りました。詳しいことは右や左のほうを参考にしてください」と2点を付けていた[19]。このレビューの右には「消化不良のシステムが否!」と題して問題点の多さのためにせっかくのアイデアが「かなり損をしていると思う」と評して4点を付けたレビュー[20]が、左には「バーチャガンでも大変だわ」と題して初期クレジットの少なさなどを問題視した3点のレビュー[18]が並び、平均して3点という相当に低い点数である


2009年02月12日

ANGEL BULLET

開拓時代末期のアメリカ西部を舞台に、行方知れずの父を捜して西部にやって来た新米ガンナーの少女と、奇妙な縁でタッグを組むことになった変態性癖持ちの牧師との道中を描くアドベンチャーゲーム。基本的にはオーソドックスなテキスト選択型アドベンチャーだが、主人公たちが遭遇する魔物たちとの戦いを表現するために「戦闘パート」が、また魔物を倒すために必要な魔力を充填するための「調教パート」が導入されている。
ダイバ いそべ シーアル ミュート メドレー チェンジ プロミ らんぶー キンシ トラッ ライター リモート サモエー セーブル マットレス ピナツボ ママ 大莢種 ゾーン デーモン ラミネート かむかむ ユー わらび リュージュ ネーション ターバン プリス ザック ドラドン リロート かみのく トーク フェナ メンター マトン ステビア リペア スナップ ツイスト ズー シング おにぎり デタント ほくとし ファイ マダム セオリ フィット マガダ

戦闘パートでは主人公のひとり、セーラを操って賞金首の魔物たちや敵対する勢力を撃ち倒す。操る…と言ってもガンアクションゲームのようにセーラを操作するのではなく、ターン制を採用したコマンドバトルによるものである。自ターン開始時に「Bullet(銃で攻撃)」「Miracle(MPを消費して魔法で攻撃)」などの行動を選択して敵にダメージを与え、HPを0にする事で撃破となる。
しかし敵もただ黙って撃たれている訳ではなく、「Interrupt」と呼ばれる反撃行動でセーラに対抗する。「Interrupt」されると「Bullet(銃で再攻撃)」「Miracle(魔法で再攻撃)」「Avoid(回避)」の3コマンドがビジュアライズされた形で出現し、前者2つを一定時間内に選ばないと攻撃が回避されたことになって敵にターンが移行してしまう。しかもコマンドを選んでも再び「Interrupt」されることもままあるため油断は禁物である。ただ、セーラも敵の攻撃に対する「Interrupt」が可能。「敵の攻撃を回避して逆に銃弾を叩き込む」ような事も出来るため、ターン制バトルながら臨場感のある戦闘が楽しめる。他にも(1ターン消費して)相棒クラウスの助言や応援や世迷い言を聞くことも出来、敵の弱点を突いて戦う必要がある時には重要なことも。
なお、一度倒した敵との戦闘パートはMPを消費することでスキップ出来るため、再プレイ時には便利。

調教パートでは魔物退治用の魔法行使に必要なMPを充填するため、セーラの相棒クラウスがあの手この手(土下座・泣き落とし・うんちくetc...)でセーラにお願いする。要はクラウスの性的興奮が高まるとそれが奇跡の力となり、セーラの持つ指輪に充填される…と言う訳で、そのために様々なプレイをセーラに頼み込むのだが、セーラも黙って要求(変態プレイ)を受け入れる訳はない。各プレイごとにセーラの「抵抗値」が設定されており、ダイスをふたつ振ってその値を超えなければ説得出来ない。なお「逆切れ」コマンドを使えばダイスが5つに増えるものの、次回のお願い時に抵抗値も大幅上昇してしまうため乱用は難しい。
成功すればイベントCGが表示され、MPも充填される(充填されるMP量はプレイの内容・レベルで変動)。もし説得に失敗しても少々ながらMPは補充される上、次回お願い時の抵抗値も軒並み下がるため、それほど失敗を気にすることなくチャレンジできる。

セーラとクラウスは「フォート・ジョルディ (Fort Jordi)」と呼ばれるアメリカ西部にある架空の街を拠点とし、そこで受ける様々な依頼を通しての同じ賞金稼ぎたちとのいがみ合いや共闘をこなしつつ、セーラの父の情報を求めて西部の荒野を駆け回る。街で起こるイベントを選択することで、メインヒロインであるセーラ以外の3人のヒロインとのエンディングを迎えることも出来る。

物語前半はセーラとクラウスふたりの賞金首退治とドツキ漫才を中心に、アクの強い登場人物たちが織りなすギャグと笑いに満ちたストーリーが展開される。史実を元にしたキャラクターも相当数登場し、「魔物退治」と言うファンタジー要素溢れる世界観の中にもアメリカ・フロンティア時代末期の荒涼とした雰囲気と躍動感を与える作りとなっている。

しかしセーラの父が残した足跡が明らかになりはじめ、死んだと思われていた西部開拓史実上の人物が「復活」して暗躍しはじめる物語後半からはコメディ色が薄れ、ある事件を機にクラウスが銃を握ることになる終盤からクライマックスに掛けてはシリアス一辺倒の殺伐とした物語が綴られる。また、インディアン(ネイティヴ・アメリカン)の少女、「飛び立つ鳥」をヒロインに選ぶと彼女の視点からアメリカ開拓史の暗部であるインディアンに対する暴虐や差別の様相が(淡々とではあるが)折り混ぜられ、物語に別の視点からの濃い陰影を加えている。

ストーリー
1889年、アメリカの西部。 父の消息を求め旅立ったセーラ・ウィンタースは、そこが銃弾の効かない魔物が跋扈する人外魔境と化していることを知る。列車強盗から助けた縁で知り合った牧師、クラウス・スタージェスは魔物を倒す魔法の弾丸を作ることができたが、それには彼の「性的興奮」が必要であった。過去の出来事からEDになった彼を勃起させる方法は驚くべきものであった。

「セーラ、僕を罵ってください!」

セーラ・V・ウィンタース(Sara.V.Winters) (声:一色ヒカル)

行方不明になった父親を求めて、東部から家出同然に西部に出てきた少女。血の滲むような練習の末、一流のガンファイターに成長した。ショットガンとリボルバーの二丁拳銃と、背中に背負ったカウボーイハットがトレードマーク。
クラウスと出逢ってからは、彼と一緒に西部を旅することになる。彼のボケに血を吐かせるような強烈なツッコミを入れるが、彼にとってはそれも「まんざらでもない」らしく、セーラを困惑させている。
白人としては珍しく、インディアンや黒人といったマイノリティにも差別感情を持っておらず、逆に彼らを差別する白人には嫌悪感をあらわにする。
彼女の西部の知識はダイムノベルと呼ばれる三文小説に基づいており、過去の英雄伝などには詳しいが、反面その他の教養には疎い。
クラウス・スタージェス (Klaus. Sturges)(声:なし)

陰茎が勃起したときのみ神と対話ができる、異端派の牧師(公式ホームページ上では「神父」とされているが、作中は牧師である)。数年前、ある事件を契機にEDになり、神の声が聞こえなくなるが、セーラと出会ったことでマゾ性に目覚め、能力を取り戻す。セーラは、クラウスによって魔力を注入された指輪を使って弾丸に魔力を込め、魔物を倒す。
本作に登場する数少ないインテリの一人であり、聖句については、章・節にいたるまで引用できる。その他一般知識についても深い教養を示すが、反面知らない知識でも、それっぽく説明して誤魔化してしまう癖がある。
性格はだいたいにおいて真面目で冷静かつ小心者。直情径行でオーバーヒートしがちなセーラのなだめ役に回ることも多い。セーラに殴られ罵られることに「目覚めて」しまっていることに加えて、自らが信ずる教義と併せてセーラの前ではその変態っぷりを遺憾なく発揮する。しかしその教義が異端である事も重々承知しているようで、セーラ以外にはその教義をひた隠す用心深い一面も。
スーザン・M・マクグラレン(Susan.M.McGlaren) (声:野月まひる)

けだるい雰囲気を漂わせる、赤いロングヘアーとそばかすが特徴の女賞金稼ぎ。愛称は「スー」。フォート・ジョルディにはある男を捜しにやってきた。登場人物の中ではバストが大きい方である。訛りのある英語(日本語テキスト上は関西弁風)で喋る。
外見からは想像もつかないが、銃の腕は超一流で、ライフルによる遠距離射撃を得意とする。反面自分の天才性に対する自覚が乏しく、「何でこんな事ができないの」などと無神経な発言をして敵を作ることもしばしば。
ストーリーの展開によっては、クラウスとの間に二人の子をもうける。
パール・ヤンガー(Pearl Younger) (声:草柳順子)

西部のロビンフッドと謳われた「ジェシー・ジェームズギャング団」の幹部、コール・ヤンガーと女アウトロー、ベル・スタアの娘。両親と違い暴力を嫌う心優しい少女。生後すぐに両親と生き別れており、顔も知らぬ父に淡い憧れを抱いて育った。
逮捕後、政府のエージェントとしてアンデッド狩りをする父を、経理面でサポートするためともに行動することとなったが、無法者を絵に描いたような父に振り回されている。
なお、『ある史実』でもコール・ヤンガーとベルとの間には、実際にパールという名の娘がいた。(西部の伝説は昔から作り話も多い。ベルも例外でなく彼女には複数の「史実」が存在する。ただしベルにパールと言う名の娘が存在したことは事実である。)
飛び立つ鳥(とびたつとり) (声:かわしまりの)

マントの下にシャーマンの衣装をまとう、インディアンの少女。物静かで、達観したような言葉の端々には賢者の趣すら漂う。
すでに部族は居留地に移住させられたが、彼女だけは近年巷を騒がせ始めた霊(祖霊)たちを沈めるため残った。現在の西部では霊を鎮めることは賞金首を捕らえることと同義であるため、銃を扱わない彼女だが賞金稼ぎとして食べるには困っていない。
コール・ヤンガー(Cole Younger) (声:尾崎淳)

賞金稼ぎ。「西部のロビンフッド」といわれた南軍ゲリラ「ジェシージェームズギャング団」元幹部にして伝説のガンマン。実在の人物であるコール・ヤンガーがモデル。
パール・ヤンガーの父。妻の面影がある娘を溺愛しており、パールの機嫌を損ねて泣いて許しを乞う姿が目撃されている。また、彼女に近づく男には全く容赦しない。
逮捕後終身刑を言い渡されて服役していたが、西部の魔界化により、事態解決のため一時釈放され、減刑と引き換えに政府のエージェントとして働くこととなる。
年はとってもその腕は衰えておらず、他のガンマンたちからも一目置かれる存在。
ピート・セダー (Pete Sedar) (声:真田雪人)

フォート・ジョルディにある酒場のマスター兼保安官。自らの酒場に「オスカー・ワイルド」と名付けるほど彼に心酔する、オネエ言葉も強烈なオカマ。しかし西部の荒くれどもが集う酒場を仕切り、保安官も兼ねる経験と胆力は伊達ではない。同じマイノリティの境遇故か、インディアンに対しても蔑視することなく普通に接している。クラウスを(性的な意味で)狙っているようで、折りに付けてはアプローチを掛けている。
ステファニー・D・テイラー (Stephanie.D.Taylor) (声:杉山亜以)

「オスカー・ワイルド」の2階に娼館を構えるマダム。さっぱりとした性格で、EDに悩むクラウスに何かと世話を焼く。最近はカタログショッピングにハマっているらしい。
ヘレナ・P・ブラヴァッキー (Helena.P.Blavatsky) (声:杉山亜以)

ロシア生まれの神智学者。実在の人物、ブラヴァッキー夫人がモデル。フォート・ジョルディにセーラたちと同時期に来訪し、神智学を駆使して開発した魔物退治のグッズを格安で賞金稼ぎに売るなどして彼らをサポートしている。魔物退治を狙う賞金稼ぎの間では相当に名の知れた存在らしい。
長い黒髪も艶やかな、外見も30代ほどのマダムで柔らかな物腰。しかしその知性や雰囲気には底知れないものを感じさせる。
ノーザンベル (Northern Bell) (声:QUE)

白いタキシードをまとい、肩に鳩を止まらせ看板を背負う怪しげなガンマン。風体や言動は全く賞金稼ぎらしくないが、銃の腕は確か。特に早撃ち(クイック・ドロー)を得意とする。賞金稼ぎとしても相応の修羅場を切り抜けているようで、厳しい事態にも冷静に出来る能力の持ち主。西部には何か目的があってやって来たようだ。
カトリーナ・クレーン(Katrina Crane) (声:森永ゆう)

連邦保安官助手。連邦保安官である祖父、イカボッドの介護をしながら西部を旅する少女。
「銃こそ正義」という西部の風習に真っ向から反対し、常に科学的なアプローチで解決を試みる。公式サイト等の人物紹介によると、秘密道具を使う設定があったようだが、ゲーム中には登場しない。
ウィリアム・ジャクソン (William Jackson) (声:山田善広)

魔物をはじめとする怪異退治を専門にする、第33騎兵隊の隊長。副官の黒人青年、マイルズを初めとする騎兵隊を伴って西部に派遣されてきた。金髪碧眼の端正な容貌を持つ白人で、決して無能ではないが性格は高慢で少々酷薄。インディアンや賞金稼ぎに対する差別意識を露わにする。
ハリエット・ハリスン (Harriet Harrison) (声:中家菜穂)

フォート・ジョルディに観光目的でやって来た世間知らずなお嬢様。おっとりとした喋り方とマイペースな行動で周囲を脱力させる。金髪碧眼の美貌と相俟っていかにも悪党のカモになりそうだが、東部からボディガードも相当数お供に連れてきているらしく平穏無事に観光を楽しんでいる。シナリオ後半では、実は米国で最も偉い人物の隠し子であることが判明するが、もちろん史実ではない。
ケイト・クラム (Kate Klum) (声:かとうまどか)

とある事件でセーラたちと知り合った、新聞記者志望の男装少女。快活だが生真面目な性格で、新聞発行人であった父の跡を継いで西部一のクオリティ・ペーパー(高級紙)を目指して奮闘中。しかし西部での新聞に求められている記事の内容と理想とが懸け離れているらしく、そのギャップにも苦闘中。
デビッド・メイザー (David Mazer) (声:真田雪人)

フォート・ジョルディにやって来た巡回牧師。牧師だがオカルト知識に長け、時折セーラたちに助言をすることも。アッシュブロンドの髪に、牧師らしい穏やかな物腰の持ち主。

敵対する人々
ビリー・ザ・キッド(Billy the Kid) (声:尾崎薫)

西部を代表するアウトローの一人。21歳で死ぬまでに21人の男を殺してきた。実在の人物がモデル。史実どおり1881年パット・ギャレットにより暗殺されているが、ゲオルグの秘術により魔人として復活。生前の壮絶な銃技に加え、魔人としての超絶な肉体と不死性を得たことで、さらに恐るべきガンマンとして甦った。劇中セーラに何度も倒されるが、そのたびに甦る。
ゲオルグの指令どおり鍵となる娘たちを次々と殺害。切り裂きジャック事件は彼が引き起こしたことになっている。
吸血鬼すら魅了する美貌を持つが、復活が完全でない下あご部分はマフラーで隠している。表情一つ変えずに人を殺害する酷薄さを持つ反面、多少のことで激昂する感情の不安定さがある。
本名ウィリアム・ボニー。本人は気に入っていないようで、ジェシー・ジェームズは彼を揶揄するときによくこの名前で呼んでいる。
カラミティ・ジェーン(Calamity Jane) (声:尾崎薫)

単身西部を渡り歩く、凄腕の女ガンマン。ゲオルグの秘術により復活した魔人の一人。実在の人物がモデルであり、男装している。
かって、スーと同じ男を愛し、復活の代償として彼の復活を望む(なお、恋人の名前は作中では明らかにされていない)。その因縁から、最終決戦ではスーと対決することになる。
ジェシー・ジェームズ(Jesse James) (声:山田善広)

「西部のロビンフッド」と謳われた南軍ゲリラ「ジェシージェームズギャング団」幹部。実在の人物がモデル。史実どおり死亡しているが、ゲオルグの秘術により魔人として復活した。肉体能力は若くして死んだとき以上で、かっての盟友コール・ヤンガーを苦しめる。
コール・ヤンガーら一味の者が逮捕されたとき、一人逃げのびたことをコールに恨まれている。
ピンカートン探偵社に追い詰められた恨みがあるためか、アラン・ピンカートンを魔人化させた。
テクムセ (Tecumseh) (声:尾崎淳) 

インディアン・ショーニー族の酋長。実在のインディアンの英雄、テカムセがモデルか。魔界と化しつつある西部をさすらう。魁偉な容貌と聡明な雰囲気を併せ持つ。

その他の登場人物
ジョージ・ウィンタース (Geroge Winters) (声:尾崎淳)

セーラの父。西部で行方知れずとなっている。彼が残した足跡を辿るうち、彼には怪しげな人物たちと何らかの関わりがあった事をセーラとクラウスは知ることになる。
ジェシカ (Jessica) (声:赤波智)

物語の数年前、行き倒れていたクラウスを助けた命の恩人である女性。フォート・ジョルディとは別の街で教師をしていた。人種などにとらわれず分け隔て無く接することが出来る、明るさとパワフルさと母性を持ち合わせたクラウスの憧れのひと。とある事件で命を落としてしまう。

2009年01月26日

クラシックの技法にブラジル独自

エイトル・ヴィラ=ロボス(Heitor Villa-Lobos 1887年3月5日 - 1959年11月17日)はブラジル出身の作曲家。独学で作曲を勉強し、クラシックの技法にブラジル独自の音楽を取り込んだ作風で知られる。ヴィラ=ロボスは、南米のみならず、20世紀を代表する作曲家の一人である。また、多作家としても知られ、その夥しい作品数は20世紀最大とも言われる。

ヴィラ=ロボスは1887年、リオ・デ・ジャネイロに生まれた。彼に音楽の手ほどきをしたのは、アマチュア音楽家であった父親と叔母であった。特に叔母はJ.S.バッハの平均率クラヴィーア曲集を好んで弾いたと伝えられており、エイトルのその後の音楽に大きな影響を与えた。こうした家庭で、ピアノ、クラリネット、チェロを演奏することを学んだ彼は、1899年の父の死後、10代でカフェでチェロを弾いて生計を立てることとなった。1905年にはブラジル東北部に民謡の収集に出かけた。この後、彼はリオ・デ・ジャネイロの音楽院で学ぶが、アカデミックな態度とは常に一線を画していた。

1912年に再びブラジル奥地に出かけた後、リオ・デ・ジャネイロに戻った彼は1915年11月13日に新作のコンサートを開き、これを契機に、1922年にはサンパウロの近代音楽週間に招かれることとなった。こうした活動が認められ、政府の奨学金を得て、1923年にパリへ留学した。彼は1930年までパリで暮らすが、この間にアルトゥール・ルービンシュタインからエドガー・ヴァレーズにいたる幅広い音楽家・芸術家の喝采を得た。

1930年に帰国後は、リオ・デ・ジャネイロの音楽院の院長に就任した。音楽院の教育課程を見直すと同時に、ブラジル音楽の真価を知らしめるべく、ブラジルの民俗音楽に根ざした作品を創作し、世界各地で演奏を行った。その音楽はパリをはじめ各地で大成功を収め、彼は20世紀を代表する作曲家の一人となったのであった。1959年、故郷リオ・デ・ジャネイロで72年の輝かしい人生を閉じた。

創作期は3つに分けられる。ブラジルの民族的モダニズム音楽を模索したパリ留学までが第1期、パリ留学時代とそれ以後の音楽教師の第2期が1940年代前半まで、それ以後ブラジルの代表的作曲家との国際的評価を得てからの安定した創作期が第3期である。

主な作品
12曲の交響曲、17曲の弦楽四重奏曲といった古典的な形式によった作品から9曲の『ブラジル風バッハ』のような実験的な性格を持つ作品まで、実に1,000曲近くに及ぶ膨大な作品を遺した作曲家であり、その全貌を捉えることは容易なことではない。以下、主な作品を列記する。

ブラジル風バッハ
原題は“Bachianas Brasileiras”。終生J.S.バッハを深く敬愛していたヴィラ=ロボスは、ブラジルの民俗音楽を素材にバッハが書いたような組曲を創作しようと試み、9曲の「ブラジル風バッハ」のシリーズを作曲した。その名の通り、ブラジルの民俗音楽素材に基づき変奏や対位法的処理が行われる充実した作品となっている。9曲は楽器編成が異なっているため、通して演奏されることは希であるが、ヴィラ=ロボスを代表する作品として、いずれも著名な作品である。
チップ ドミナ シェルパ トースター ダフる日本 ぶんたん シンクロ ドラバ ミスジャ スフレ デネブ バラン フレスコ ドンマイ モロヘイヤ ハンド リムパック バルナ ジュンブ 有明の月 リバランス リフィル 聖護院 ハイカ デフレー スライム 宵月の宴 アシスト パイオニア ハルビ トータル パード サラダ サーチ恋道 チェリ エイトビー ミルト ユーティ ランド ディー ゲーセン 世界の窓 スト チアナ タントラ スタンス 宝船 ヘアー ブルドッ フリーサ

第1番: 1930年。8本のチェロのための作品。ただし各パートを複数で演奏することも可としている。
第2番: 1933年。オーケストラのための作品。第4楽章の「カイピラの小さな汽車」という表題を持つトッカータは、単独でも演奏されるヴィラ=ロボスの管弦楽作品中最も有名な作品の一つ。
第3番: 1934年。ピアノとオーケストラのための作品。
第4番: 1930-41年。ピアノ独奏曲。1941年にはオーケストラ作品に編曲されている。
第5番: 1938年(1945年に改訂)。ソプラノ独唱と8台のチェロのための作品。のちにソプラノとギターのためにも編曲されている。第1楽章アリアの冒頭でソプラノのヴォカリーズで歌われる旋律は特に有名で様々な編曲で演奏されている。
第6番: 1938年。フルートとファゴットのための作品。
第7番: 1942年。オーケストラのための作品。
第8番: 1944年。オーケストラのための作品。
第9番: 1945年。無伴奏合唱、または弦楽合奏のための作品。

ショーロス
ショーロス (Chôros) は、都会化された民俗舞曲に基づく、ブラジル風のセレナードとも言うべき音楽である。ヴィラ=ロボスは、第14番まで+2曲のショーロスを遺している。このシリーズも作品ごとに楽器編成が異なっており、時には都会風の洗練されたダンス・ミュージック、時には荒々しい音型を大胆に使いエネルギッシュな舞踏と、さまざまな表情を見せる。

ギターとオーケストラのためのショーロスへの序奏: 1929年。
第1番: 1920年。ギター独奏曲。
第2番: 1921年。フルートとクラリネットのための作品。
第3番「きつつき」: 1925年。編成は、男声合唱、クラリネット、サクソフォン、ファゴット、ホルン 3、トロンボーン。
第4番: 1926年。ホルン 3、トロンボーンのための作品。
第5番「ブラジルの魂」: 1926年。ピアノ独奏曲。
第6番: 1926年。オーケストラ作品。1928年にヴァイオリンとチェロによる補遺が作曲されている。
第7番: 1924年。フルート、オーボエ、クラリネット、サクソフォン、ファゴット、ヴァイオリン、チェロ。
第8番: 1925年。2台のピアノとオーケストラ。
第9番: 1929年。オーケストラ作品。
第10番「愛情の破れ」: 1925年。合唱とオーケストラ。
第11番: 1928年。ピアノとオーケストラ。
第12番: 1929年。オーケストラ作品。
第13番: 1929年。2つのオーケストラと吹奏楽。
第14番: 1928年。合唱、オーケストラと吹奏楽の作品。
補遺: 1928年。ヴァイオリンとチェロ。

交響曲
ヴィラ=ロボスは12曲の交響曲を作曲したが、その古典的形式という制約が彼の音楽のテンペラメントと必ずしも一致せず、彼の作品中では第二義的な作品群にとどまっており、耳にする機会は希である。比較的知られているのは以下の作品。

第1番「知られざるもの」: 1916年。
第4番「勝利」: 1919年。
第8番: 1950年。
第11番: 1955年。
第12番: 1957年。

映画音楽
ブラジルの発見 (Descobrimento do Brasil): 1937年。後に改編された4曲からなる組曲でも知られる。
緑の館 (Green Mansion): 1958年。

バレエ音楽
アマゾナス (Amazonas): 1917年。
ウイラプルー (Uirapurú): 1917年。
大地の踊り (Dança da terra): 1939年。合唱と打楽器で演奏される。
マンドゥ=サララ (Mandú-Çarárá): 1948年。2台のピアノと打楽器、合唱、児童合唱による。

管弦楽曲
ニューヨーク・スカイライン・メロディ (New York Skyline Melody):1939年。図形楽譜の手法で作曲された作品。
浸食−アマゾン川の水源 (Erosion - The origin of the Amazon River):1951年。
序曲「熱帯林の夜明け」 (Overture "Dawn in Tropical forest):1954年。

協奏曲
ヴィルトゥオーソではなかったヴィラ=ロボスは自身の演奏活動に協奏曲は必要とせず、モダニズムの模索の過程で作曲した第1期と、名声を得て演奏家からの依頼に応えて作曲した第3期に協奏曲を作曲しており、第2期にはこの分野の作品はほとんど見られない。

ピアノと管弦楽のための組曲:1913年。同年に結婚した妻、ピアニストのルチリアのために書かれた。
ピアノ協奏曲第1番:1945年。番号付きのピアノ協奏曲は全5曲でいずれも創作第三期の作品である。
ギター協奏曲:1951年。最初は協奏的幻想曲として構想された。時に「コパカバーナ」の愛称で呼ばれる。ギターリストにとってロドリーゴやカステルヌオーヴォ=テデスコの作品と並んで重要な作品である。
ハープ協奏曲:1953年。
ハーモニカ協奏曲:1955年

弦楽四重奏曲
ヴィラ=ロボスは全部で17曲の弦楽四重奏曲を作曲した。死の直前に第18番に着手したが、完成させることなく亡くなった。第1番から第4番までが初期の1915-17年に作曲され、14年のブランクを経て第5番が書かれ、さらに7年の空白期の後、1938年の第6番以降1957年の第17番までをコンスタントなペースで書き上げた。民謡風な魅力はあるものの、交響曲の項でも述べたように古典的な形式という枠組みが足かせとなって、才気の飛翔を妨げている憾みがある。

弦楽四重奏曲第6番:1938年。時に『ブラジル』の愛称で呼ばれることがある。第1楽章にsertãoというブラジル北東部の民謡のリズムを用いている。また終楽章ではポリリズムの活発な音楽となっている。フォークロアな魅力で、彼の弦楽四重奏曲の中では比較的よく知られた作品である。

その他の室内楽曲
神秘的な六重奏曲:1917年。フルート、クラリネット、サクソフォン、チェレスタ、ハープ、ギターという変わった編成の曲。
五重奏曲:1928年。フルート、オーボエ、イングリッシュ・ホルン、クラリネット、ファゴット。
ソナタ・ファンタジア第1番:1912年。ヴァイオリン、ピアノ。ソナタ・ファンタジアは全4曲。
花の分類:フルートとギター。

ピアノ曲
ピアノ曲は、ヴィラ=ロボスの作品の中でも演奏、録音される機会が多い作品群である。また、長年教育に携わった作曲者らしく、初心者向けの作品、子供の小さな手を意識した作品や、子供を題材にした作品が多いのも特徴である。

花の組曲Op.97:1916-18年。【1.夏の牧歌/2.歌う村娘/3.庭園での喜び】
赤ちゃんの一族 第1集「赤ちゃんの家族」:1918年。【1.色白の娘(陶器の人形)/2.小麦色の娘(紙の人形)/3.カボークロの娘(粘土の人形)/4.ムラートの娘(ゴムの人形)/5.黒人の娘(木の人形)/6.貧乏な娘(ボロ布の人形)/7.道化師/8.魔法使い(布の人形)】
子供の謝肉祭:1920年。【1.ピエロの子馬/2.小さな悪魔の鞭/3.ピエロの朝/4.かわいいお坊さんの鈴/5.小さな乞食の大事件/6.かわいい仮装のいたずらっ子/7.おませな子の幻想的な笛/8.子供たちのフォリア】
赤ちゃんの一族 第2集「小さい動物たち」:1921年。【1.紙のカブトムシ/2.厚紙の子猫/3.モスリンのネズミ/4.ゴムの子犬/5.木の子馬/6.鉛の牡牛/7.布の小鳥/8.ぬいぐるみの小熊/9.ガラスの小さな狼】
ブラジルの詩:1936年。【1.カボークロの苗植え/2.吟遊詩人の印象/3.奥地の祭り/4.白人インディオの踊り】

ギター曲
ギター作品の数は、ヴィラ=ロボスの膨大な作品数から言えば、決して多くはなく、先述のショーロス第1番を含めてもCD1枚に全作品が収まってしまうほどだが、そのいずれもがギターリストにとっては重要なレパートリーとなっている。

ブラジル民謡組曲:1908-12年。【1.マズルカ・ショーロ/2.エコセーズ・ショーロ/3.ワルツ・ショーロ/4.ガヴォット・ショーロ/5.小ショーロ】
12の練習曲:1928年。
5つの前奏曲:1940年。

2009年01月18日

私立T女子学園(しりつTじょしがくえん)

『私立T女子学園』(しりつTじょしがくえん)は竹田エリによる4コマ漫画作品。「週刊ヤングジャンプ」にて1995年から2001年まで連載された。通称T女、しりT。単行本は全10巻

女子校「私立T女子学園高等学校」を舞台にしたブラックでコミカルな4コマ漫画。登場人物はドラえもんやサザエさん同様歳は取らず、舞台は永遠に高校2年のまま話は展開する。制服は珍しい上下白色のセーラー服。

T女子学園のモデルとなった学校については諸説あるが、作者は公表していない。本編の主人公「竹田」他主要キャラは実在する人物がモデルとなっており、私小説的な側面を持つ。

作者はT女の略称を好んで使っていたが、編集部ではしりTの略称を使っていたため、単行本のフリートークページで「サラリーマン金太郎をサラ金と略さないのは何故だ」と不満をぶちまけている。それ以外にも、連載前「フラワー学園」というタイトルにさせられそうになったり、原稿の受け取り時間が大幅に遅れたりしたことについて、編集部にケンカを売る発言を多数しているが、この作品以降も集英社の雑誌でのみ作品を発表し続けている。

また、フリートークページで作者や作者の友人についてのマンガ、キャラ設定、各キャラの卒業後の進路などが描かれた事もある。

なお本作ではメインキャラクターの殆どをはじめ、苗字以外の名前を与えられていないキャラクターが多い。そのため口の悪いキャラが多いことも相まって、苗字以外では「あんた」という代名詞がよく使用される。

本編はブラックユーモアが中心であり、登場人物は概ね全員変人であるが、積極的に意識して悪事を働くのは竹田(たけだ)姉妹、井森(いもり)、板橋(いたばし)、トモちゃんと姑くらいであり、悪意を持って行動するキャラクターは比較的少ない。

メインキャラクター
メインキャラクターの5人娘は、連載終了後も他の漫画(『パサラちゃん』『メリーちゃんと羊』)にも少し登場させている。よほど気に入ったキャラクターなのであろう。

竹田(たけだ)
2年5組、美術部/図書委員、以降特に記述の無い生徒は16~17歳の設定。
このマンガの主人公。作者がモデルとなっている。どんな時でも自分の利益・都合を優先させる、自己中心的な性格で口が悪い。国語や雑学に強く、一夜漬けも得意なため体育以外の評価は良い。反面、物事を忘れっぽく、人の顔を覚えるのは特に苦手。見た目は清純系だが、口を開くと評価はガタ落ち。休みの日や試験前の現実逃避ではテレビゲームをしている姿が見られる。美術部では会計も担当しているが、2年の中盤までは幽霊部員であり、会計の事も全て忘れていた。「背が低く、太り気味」と言われるが、一見そうは見えない。カップルを憎むことでは大崎と息が合っている。家族には本心から愛されていないようで、とくに姉には幼児期ひどい虐待を受けており、大いに同情できる。彼女の殺伐とした性格もこうした家庭環境を反映しているのかも知れない。
井森(いもり)
2年5組、帰宅部長。
外見はかわいいが心は砂漠。「外面如菩薩内心如夜叉」を地で行く。自己中心的な性格だが竹田ほど口は悪くなく、事を荒立てずに毒を吐くことが多い。そのためボコられることはまずない世渡り上手。ただし犯罪やサボりの常習犯で、麻薬やヤクザといった闇の世界にも通じている。そのため、本格的に命を狙われた事は数多い。家は上流階級なので、これら行動は単に彼女の趣味の様である。英語はバイリンガル並みに喋れ、フランス語も読める。全般的にテストの成績も良いが、進学願望は無い。胸がないのが悩みで、ガーリッシュな格好をするようになってからも、何度も少年に間違えられている。帰宅部の部長であるが、活動内容は部員(クズちゃん)から部費を巻き上げるだけである。オカマの兄と喧嘩ばかりしていたが、途中から仲良く会話もするようになり、心底険悪な仲でもない。
山瀬(やませ)
2年5組、手芸部。
大崎に次ぐ常識派な一面と、リュウ君というジョニーズ系アイドル(当然作中設定)に夢中で周囲が見えない一面を併せ持つ。裁縫や料理が得意でリュウ君グッズを多数自主制作している。リュウ君絡みで暴走することが非常に多いが、そうでない時はT女のメンツの中では一番常識的な部類に属する。ただし天然ボケの傾向があり、気配りが空回りすることも多い(特に対たごさく)。リュウ君のコンサートのために全国を飛び回る一方、ヘヴィメタル(?)系のライブにも過激なメイクと衣装で行っている。当初は人から非難を受けると自殺騒ぎをよく起こしていたが、途中から相手の方を倒す方針に転換している。怒ると井森ですら本気でビビル。
大崎(おおさき)
2年5組、文芸部/図書委員長。
メイン5人組の中では唯一常識派なツッコミ担当。唯一の眼鏡っ子にもかかわらず、微塵も「萌え」を感じさせない。ちなみに入浴時・睡眠時にも眼鏡をかけ、眼鏡を取った素顔は最後まで公開されなかった(本人は「眼鏡を取ると実は美少女」と主張していた)。運と要領がひたすら悪く、また小市民でもあるため、様々なとばっちりを受ける不幸なキャラ。常軌を逸した食欲を持つ怪物的大食家であるが、太っていることを気にしている。この原因と結果の関係を彼女自身よく理解していない。カップルを憎むことでは竹田と息が合っている。趣味で小説を書いており少女小説家を目指してもいるが、文才の欠片も持ち合わせておらず、読む人に笑いを提供する羽目に陥っている。なお小説を書く時のペンネームは『紗芙蘭 美麗由(さふらん みれいゆ)』。
モデルとなった作者の友人は、本作品のヒット後周囲から大崎と呼ばれたという。その為かダイエットに励み、今では非常にほっそりとしているらしい。(『メリーちゃんと羊』より)
星屑 きらら(ほしくず きらら)
2年5組、帰宅部、通称クズちゃん。
アイス スノー ランブ トリック フレデ マーチ シュテム マイウェイ ショナリー トーゴ ミクシィ スロット キール ビターオ キニン バイテク スタチン マジソン ピンドル オスカー 夏のロ ティハリー シンフォ ピョン ウムドン オマーン ミートボガ トッポッ ニズム スタン ベンジャ ダイヤ ランマ 大正琴 ガザ二ア ダイマー コットン ハラシ 道のむこ ショア マルク だいとう クーポン ピューリ チダー キシリ アンゴ ゆかいな スター ハニー

変わり者でバカを極めた、大金持ちのお嬢様。人の悪口はいわない性格だが、人を簡単に信用してしまい、空気が読めないだけでなく、カタカナすら読めないほど知能も著しく低い。そのため、竹田や井森のみならず大崎にまでボコられる事が多く、何度も死んでいる。父が星屑商社という大企業の社長でお金はあるのだが、有効な使い方を知らずいつもカモにされている。帰宅部の部員だが井森に部費を貢いでるだけ。度々奇行の度が過ぎ、人間扱いされないこともある謎の生命体。全科目1桁点数(10段階成績表でオール1以下)を記録し続け、度重なる補習のため松本先生の家庭にヒビを入れている。
白目の大きな非常に特徴的な顔をしており、関係者も皆同じ顔をしていて気味悪がられる。当人達は疑問に思っていないどころか「趣味がいい」とさえ感じているようで、この顔のバスやティーカップなどを多数製作している。
自宅は横浜市にあるものと思われる。(7巻)

その他のT女生徒達
板橋(いたばし)
2年5組、生物部長/生徒会役員/クラス委員。
生物を得意分野とする優等生。黒魔術やオカルトに通じESPの素質もある。また、気分転換に学校に放火しようとするなど放火癖もあるので当初は危ない人扱いされていたが、中盤以降は多額の生徒会費の横領、学校の勝手な改築、安岡先生などへの人体実験、学校行事の改変(危険な方向へ)などを行う「学校の影の首領」的なキャラに変化した。花粉症が酷く、春になるとマスクやゴーグル、フルフェイスのヘルメットらしきものを身に付け、その容姿と言動で周囲を恐怖に陥れる。但し、顔が腫れ上がっているので、装備を外したら外したで怖い。大崎は友達だが、他は一定の距離を置いており、さん付けで呼ぶ。
島野(しまの)
2年7組、華道部、兄は「はるちゃん」と呼ぶ。
普段は至極まともだが、歯が異様に大きく丈夫で、コンクリートブロックでも何でも噛み砕いては周囲に恐れられている。祭りのとうもろこし大食い競争では、大崎と戦うが、彼女は芯も食べてしまい0点となってしまう。真っ白で丈夫な歯をとても気に入っているが、口を閉じれば彫りの深いアジア系美少女。太い眉毛が特徴的。竹田と中学校が一緒で推薦も入学式も一緒に行ったが、入学後しばらく竹田には忘れられていた。その後は、突然ふらりと竹田の前に現れてはオヤジギャグを披露し去ってゆくようになる。非常に心が広く、竹田の数々の失礼にも殆ど怒らない。
田子乃浦 桜子(たごのうら さくらこ)
2年1組、美術部、通称たごさく。
病弱で一途にミシェール先生を想い続ける薄幸の美少女。だが所構わず血を吐きまくったり、よく心臓を止めたりと、死に関する迷惑を撒き散らして、折角の設定を台無しにしている。美術部の幽霊部員だった竹田を部活に顔を出すようにさせ、竹田に友情を感じるが、別荘を合宿に乗っ取られるなど不幸な目にあわされている。相手の気持ちを無視して一方的に想いを寄せる同志として山瀬と仲が良い。育ちが良く、クズちゃん程ではないが金持ち。クズちゃんと顔の輪郭が同じであることを竹田に指摘され、驚愕している。
病気による休学で留年しており、他生徒より1つ年上なのだが、竹田や山瀬を様付けで呼ぶなど先輩ぶる気配は全く無い。
綿貫(わたぬき)
2年7組、美術部副部長、竹田は「綿ちゃん」と呼ぶ。
当初は名も無き美術部員だったが、後に美術部副部長として名前も出てくるようになった。縦に長い三角形だけで髪を描かれる。正論を言ったり突いてはいけないところを突いては、逆ギレしたミシェール先生に暴力を振るわれている。同じクラスの島野とはあまり関わりが無い。
『メリーちゃんと羊』では、成田先生役で再登場する。
田中 小夏(たなか こなつ)
2年3組、通称小ナス。
ナスのような独特のヘアースタイルをした、クズちゃんのライバルお嬢様キャラ。クズちゃん同様かなりのお金持ちでバカだが、多少は金の力を知っている分タチが悪い。クズちゃん同様、学校に多額の寄付をしている。つまり、金の力で入学した。(裏口入学とも言う)水泳がまるでできないが、努力しようとはせず科学力で解決しようとし、ことごとく失敗し、バカの名を不動のものとする。中学浪人をしてしまい、アメリカ留学を経てT女に転入してきた。友達が作れず悩んでいたが、無事ブチを罠にかけ初めての友達が出来た。クラスメイトに「ナスビー」と呼ばれているが、本人はヴィーナスの業界風呼称と受け止めている。単行本最終巻(10巻)の表紙を飾った。
小渕 ミヨ(おぶち みよ)
2年3組、水泳部/図書委員、通称ブチ・ブチちゃん。
たまたま通りかかったところを小夏に捕まり、小夏の初友達になった。とても性格が良い生徒。じっと見ていると吸い込まれそうな、大きな黒目が特徴的。「おぶち」の"お"を丁寧語だと勘違いした小夏にブチと呼ばれ嫌がっている。ケンちゃんというコンビニで働くさわやかな彼氏がいるため、男性との接点がない竹田や大崎さらに司書の先生にまで逆恨みされて、恐ろしい虐待に合ったり狡猾な罠にはめられたりして、彼女はそれに怯える日々を送る。